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はじめて 387(◆grMr.KOUTA)様


「ん…っ」
「志摩…」
インフィーの前での突然のキス。
そして今、私の気持ちを伝えるために…。


「どきどき、してる」
「僕も。」
少し赤くなった顔のまま、向き合うと自然となんだかおかしくなり
広い格納庫に二人の笑い声が小さく響いた。

「…志摩ちゃんも、僕の事……想っててくれて嬉しかった」
「う、うん…。ちょっとびっくりしたけど…」
「ごめんね。僕、喋るのは」
「それはいいよ…でも、好きだったら誰にでも……その、キスする…とか」
少し視線をそらし呟く。

「そんな事はしないよ。…志摩ちゃんもきっと好きだって思ったから。」
「……そうだよね。はは、ごめん、ちょっと心配になっちゃった…、あはは……」
そんな志摩の顔を見つめる光太。

しばらく時が流れ、言葉が無くなり…、
実際は1分も時間は流れていないだろうが。
「あ……」
光太の方を向くと志摩の困った横顔を見つめていたのか、視線が合う。

「……」

みたび、唇が重なった。

軽く触れるキス
お互いを確かめ合うようなキス

次第に互いを強く求め、唇がわずかな隙間もなく重なる。
しばらく新しいその感覚を感じると、光太が少し、志摩に進入する。

「ん、ふぁ」
ぼーっとなっていた志摩は、驚いてびくりと身体を動かす。
舌は唇に軽く触れると、さらに奥へと入ってくる。

「…ん……」
ばくばくと、心音が急激に高まり、
不安と期待で頭の中がいっぱいになる。

「(わたし、、あ、っ、、わかんない、、けど…)」
唇が震え、光太を抱きしめる力が強くなる。
同時に、自分を抱きしめていた腕が、いつの間にか……

「ん……志摩…」
「ぁ、はぁ、はぁ……ん、光太…くん…」
少し涙を浮かべた瞳が光太を見つめる。
大きな不安と小さな期待、そして好奇心。

腕が、志摩の身体に触れる。
身体をすべり徐々に下へと降りていく。
「ん、、……あ、はずかしい、、あ、」

光太は答えず、なめらかな曲線を描く志摩の身体を撫でる。
そして、後ろから手を伸ばし一番大切な場所に触れた。

「ひゃっ」
突然の事、ではなかったが、驚いて思わず光太を突き飛ばしてしまう。
と、運悪く……。

ガン!

今度はそんな音が格納庫に響き渡った。
「……光太君…?」
「いたっーーーー!!」



「あっ、しーぽん〜〜 おかえり!!!」
「しーぽんおそーい!!」
アリサとリンナの歓迎を受け、ようやっとお別れパーティーに戻ったのは、
光太が探しに出てから1時間もたった頃だった。

「あれ? 光太君は?」
「あ、えっ!? あ、その、頭を打って…」
「ええっ! 大丈夫なの!?」
思わぬ答えに驚く皆だったが、志摩はどこか落ちつきなく…。

「あ、うん、大丈夫。その、眠れば直る程度だって、言われてたし」
「そっか、、」
「あっ! リンナちゃん、ごめんね…。光太くんあやまってたけど……」
「しょうがないなーーー。でも、しーぽんが帰ってきたからOK!」
「へっ! わっ!」

もう一度し切り直しとばかりにクラッカーが鳴らされ、
パーティーはまだまだ続いた。

翌日
ウルティマへと向かうリンナと本当の涙の別れを告げ、
誰も泣くつもりではなかったのだが、結局、志摩が泣いてしまったりした。

そして、機体が見えなくなるまで宇宙を見つめると、
クリスマスの片づけ・年末年始の準備と、全員解散となった。


「…りんなちゃん、…でも、お母さんとお父さんに会えるんだし…」
「あれ?」

インフィーのコックピットの前。
どうしてもそこに行くのは昨日の事があり気が引けたが、
結局無意識に足が向かった先はそこだった。

そんな志摩の目の前に
「あっ、こ、光太くん!?」
「志摩ちゃん、ちょうど良かった。話したい事とかあって、メール打とうかなって…」
「あ、、うん…」
「…昨日はごめんね。僕が、、調子に乗って変な事するから…」
「え、、私も、そのびっくりして。。けがもう…?」
「うん、たいしたこと無いよ。しばらくは頭の中が回ってたけど」
あはは、と少し恥ずかしそうに笑う光太に
落ち着いた志摩は、いっしょになって、少し笑った。

「…そっか、行っちゃったんだね…」
「分かってたのに、私だけ泣いちゃってリンナちゃんに怒られちゃった…」
「…志摩ちゃんらしくていいんじゃない? 我慢する事、無いと思うよ。」
「…うん…」

しばらく光太と話が続いた。
そのうちに落ち着きを取り戻し、ふと、光太と視線が合った。

「…あ、、…」
「……、それで用事の事なんだけど…」
「……えっ、あっ、うん。」
「いつもみたいに満室だと思ったんだけど…クリスマス後だからかな」
「え?」
ステルヴィアは、まさに何でもそろっている1つの大都市のように機能している。
その中には旅館にスケート場、すこし言えない施設、などほぼすべてがそろっていた。

その中で、宿泊においてはナンバー1の人気ホテル、
その目玉は、宇宙が大きく見渡せるスイートルーム。
いつも満室が当然、クリスマスの時などは予約開始数分でいっぱい。

そのはずだったが、セカンドウェーブの影響か、予約は異常に少なく…。
さすがに"聖夜"は満室だったが…。


「それで、とれたんだ。1部屋」
「……」
口をぽかーんとあけたまま、こくこくと頷く。

「…今日よかったら……」
「……え…」
「…だめだったら、ひとりで宇宙を眺めてるよ」
笑顔でそう言うと

「…それじゃあ、僕はこれで」
「あ、、光太くん…それって…」
「嫌じゃなかったら、来て欲しい。あと、頭を打つのは、ね」
苦笑して手を振ると、そのまま格納庫から去っていく。

ぽつんと残された志摩の手には、小さなメモ用紙、
部屋番号がしっかりと書かれたそれが、手の平の上に置かれていた。


「…う、、これが、いいかな、、」
「だからっ! こっちがいいの!」
「でも、それ、、ちょっと恥ずかしいよ…」
問いつめられた結果、光太とデート、ということになっているらしい。
なされるがまま、着せ替え人形状態の志摩は、どうもしっくりと来ない洋服選びに悩んでいた。

「(…でも、、服はすぐ……)」
「よしっ、これでバッチリ!」
「…は! あ、……あ、いいかも」
「うーん、、妥協を重ねた結果よ…。まぁ、頑張ってきなさいしーぽん! 夜は帰ってこなくても良いわよ」
「……うん…」
「え?」
思わぬ答えにアリサが驚き、志摩があわてて訂正したのは言うまでもない。

〜〜〜

「…237号室……、、、……」
大きな不安を抱えながらも、部屋を探す。

ロビーでは名前を言うだけで
「伺っております」
と、部屋までの経路を案内されてしまった。

時折通る他の宿泊客は、年末だというのにほぼ全員がカップルであり、
さらにほぼ全員が志摩に気が付く事もなく、自分たちの世界を構築していた。

「…あ、、237…」
部屋に書かれた番号に、足を止め、ごくりと唾を飲み込む。
「……うう、、、」
緊張してノックをする手が震える。
少しの時間がかかり

コンコン


カチャ
「わっ」

すぐに開いたドアに驚き、思わずしりもちをつきそうになる。
「ん、、、こーたくん…」
あわてて志摩を支えた光太の顔が目の前にあった。
「大丈夫?」 「あ、、うん…」

「こっちだよ、」
「あ、、うん……」
ぱくぱくと、同じ返事をすると、そのまま左右同じ手と足を出して
カクカクと歩きながら、部屋へと入っていった。

ガチャ

扉が閉められる。
「…志摩…」
1時間以上うろうろと落ちつきなく部屋を歩き回っていた光太は、
そんな後ろ姿を見て小さく呟いた。


「うっ、、、わーーーーーー!」
超が付くほどの高級スイートルームは、天井はほぼ一面の宇宙。

「あ」
超が付くほど巨大なベッド、ふかふか。

「志摩ちゃん、とりあえず夕食運んできてもらおうか?」
「……」
ぽかーんと口を開けたまま動かない志摩に、

「志摩ちゃん」「!?うひゃ」
後ろから抱きつき、

「きゃはははは、こーたくん、きゃ、やーめてー」
もだえ苦しみながら、数秒。

光太はくすぐるのをやめると優しく抱きしめた。
「はー、も、もう、びっくりした…あ、、…」
「志摩……、僕の事、好きでいてくれてうれしいよ」

呼吸を整え耳元でささやかれる声が頭に直接響くように伝わる。
赤い宇宙も、いくつかの宇宙船も、青く美しい地球も
自分たちを祝福してくれているかのような、そんな感覚にとらわれた。

「好きだ、志摩」
「あ、、……私も、光太くん…」
「……、ありがとう」
と、優しく首筋にキスをする。

「ひゃ、ぁ……」
「とりあえず食事にしようか?」
「え、あ…そうだね、…うん」
光太がフロントへ食事を準備するように連絡を入れる。

なんだかぼーっとしたまま、幸せな志摩だった。


食事は豪華でとてもおいしかった。少しお金の事を気にしつつ聞いてみると、気にしなくていいと言われ…。

そうして光太と何度か赤くなりながらも、楽しく話ができた。
いつもは、インフィーの前で味気なく、しかし、大切な会話の時間。
それとはまったく違うこの場所と雰囲気ではあるが、新鮮で心地よかった。


「ごちそうさまでした」
「うん、おいしかった」
豪華、とはいっても量ではない。

おそらくステルヴィアで1、2位を争うであろうシェフの料理に満足した二人は、
早々に料理を片づけてもらう。いよいよとばかりに、志摩の心音が高まる。

「、、あの……私」
「ん?」
部屋のロックはオートロックだが、内側から2つ目の鍵をセットしている光太を見て
思わず言葉が詰まった。
「あ、あ、あの、シャワー浴びてくる、…」
「分かった。じゃあ、先に行っててね」
「…うん」

いよいよ、なんだ。と覚悟を決めると、身体の隅々まで洗おうと思いつつ
やはりこれから自分が何をしようとしているのか思い出しボッと赤くなる。

「……先に…行っててね?」
よく考えると、とても不自然な言葉である。
それに気が付いたのは、シャワーを浴びようと、そこだけで1部屋ありそうな、大きな扉を開けた後だった。
そこにはシャワーだけを浴びるにはもったいないような、洋風とも和風ともいえない
宇宙の見渡せる、お風呂があった。

「…すごい、、シャワーだけじゃ、もったいないかな……」
少し趣旨の違う事を考えつつも、シャワーを手に取り身体にかける。
温度は0.1度単位、お湯の勢いまで細かく調整できるパネルが付いていた。

「…う、、、」
無意識に自分の胸を見てしまう志摩。
「(今から、全部…。でも、自分から…来たんだし)」
シャワーの水が体にあたり、細かな霧になり、一部は体を伝い流れていく。
その光景はしばらく続いた。

「志摩ちゃん、入るよ」
「光太くん……、へっ!?」

シャワーを浴びたまま固まっていた志摩は、我に返った。

「あ、まだ入ってなかったんだ。ここ、いいよね。」 「あ、あ、ぁあああああ………。。。そう、だね」
赤くなった宇宙を見ながら言った。
志摩も真っ赤だった。

その視線が光太のどこに釘付けだったかは言うまでもない。
のかもしれない。

「志摩? どうしたの」
「えっ、いや、だって、光太くんが、、」
ちらちらと、落ち着き無く視線が泳ぐ。

「恥ずかしい、よね。」
「そ、そうだよっ、びっくりした、、し」
必死に身体を隠しながらなんとかそう言う。
「僕だって、恥ずかしいよ。でも、不公平だし…ね。」
志摩に近づくと、顔を近づける。
「ひゃっ、んっ!」

何度目かのキス。
互いの肌が触れ、志摩はそのたびにビクリと、身体を震わせる。

とんでもなく長い時間に思えたが、実際は軽く唇を重ねるだけのキス。
志摩の使っていたシャワーを手に取ると、自分が浴び始める。

「志摩ちゃん…。すごく嬉しいんだ。志摩ちゃんが来てくれて。」
「は……、、あ…、、。」
「さっ、しばらくステルヴィア人工温泉で体を温めないと風邪ひくよ。」
「は…あ、。」
志摩は光太に手を引かれ、肩までお湯につかり、
いつの間にか温泉に入っていた。

「志摩…もう、のぼせたの?」
「…うんん、、びっくりしてる。だけ…。」
「そう?」
「だって、光太くんと…、お風呂…裸で…、、えっ!?」
もう何度目か分からない夢うつつから、現実に戻った志摩。
「志摩ちゃん、すごくきれいだよ。」

「えっ、ひゃっ、あ、ぁ、、恥ずかしい…」
「隠さなくていいよ。もっと、見せて。」
「…う、ぅう、光太くん…いじわる……恥ずかしくて変になっちゃうよっ!」
少し不思議そうな表情のまま、身体を隠す志摩の目の前に移動する。
目をぱちぱちさせ、何が起こるのか、それを待つ。

「…!んっ!?」
一瞬なにが怒ったのか分からなかったが、首筋の少し下、胸の上に軽くキスをされた。
「…やわらかい…」
「…あぅ、…やだっ、」
「ごめん…嫌だった?」
あわてて心配そうに表情を伺う。

「えっ、あ、、うんん…びっくりして、、」
「良かった。」
と、そのまま志摩の横の少し高くなっている段に腰掛けると、
宇宙を眺めながら、志摩を見下ろす。

「こうやって、二人で宇宙を見るのももう、何度目かな。」
「…でも、は、は、はだかなんて、初めてだよ…」
「そう、だね」
楽しそうな表情を見上げていたが、ふと視線をおろすと。

「……あ……光太くんの……」
「え? …、ちょっと、恥ずかしいな…」
「…、、、」

「…志摩ちゃん?、あんまりつかってると、のぼせちゃうよ」
「……あ、」
景色はどこへやら、視線が釘付けになっていた志摩は、あわてて腰を上げ座る。
湯気が上がりそうな、のぼせる寸前だった。

「………志摩…本当、きれいだよ。」
「えっ、あっ、そんな事無い…、、」
「胸、隠さないで見せて」

「そ、そんなの…私のなんてっ、ち、小さいし、」
そういいつつ、じたばたと、手を振り否定する。
「大丈夫、僕がそんなことは無いって保証するよ。」
「あ、……、、」
志摩をしばらく見つめていた視線がまた、外へと戻る。
景色を見ながら、二人で。

いつかあった光景。
志摩も、恥ずかしさが少しだけ忘れられ、宇宙を見た。

「守れたんだ…地球を」
青い光、ステルヴィアから見た地球が朝を迎えようとしていた。
「…うん…」

志摩と、手を重ねる。
違和感なく、目の前の光景を見つめた。

志摩の緊張が少しずつだけ解けていった。


「わ、ひゃ」
「ん?」
志摩の驚きの声。

「ああ、志摩ちゃん、かわいいなぁ、って思ってたらね…」
「……」
次第に堅くなっていくソレにこんどは視線が釘付けだが、さすがに恥ずかしいのか…。
「あ、先に出てるね。のぼせるし…恥ずかしいから、」
「…うん、、」

「コータくん、の……、、、、私の胸、かわいい?」

しばらく思い出したり、自分の体を見つめたり。
はっと思い出すと、さらに念入りに体を洗い始める。
ようやく浴室を後にしたのは10分ほどたってからだった。


「長かったね、」
「あ、…光太くん。」
ベッドに腰掛けて、志摩を見つめる。
「いじわる」
「えっ? 私が?」
「うんん、いいよ。でも、もう…」
立ち上がると、志摩の肩を抱きしめ、ぐっとベッドに倒す。

「ひゃぁ!」
少し情けない声を上げながら、ベッドにばさっ、と音を立てて倒れ込む。
柔らかいベッドがその衝撃を完全に吸収した。
「志摩ちゃん…」
驚いている間もなく、光太が視線に入る。手が身体にふれる。

「あ、、ひゃ…」
わかっていたとはいえ身体に触れられ、すこし恐怖を感じた。
「脱がせるね」
バスローブだけという姿に、光太の興奮も限界いっぱいまで高まっていた。
「あ、っ、、ひゃっ、はずか、し」
手のひらを滑り込ませると少し小振りな二つのふくらみに優しく触れ、
そのままバスローブをおろしていく。

次第に露出する志摩の身体のすべて。

「……」
無言の光太が、首筋に軽くキスをし、そのままふくらみを優しく手で触れる。
「は、っ、あ」
視線をおろすと、すぐそこに光太の姿。
そして、なにも身につけていない自分。
現実離れした光景に、一瞬夢ではないかと疑うが、

ちゅっ 「あっ、」
ふくらみの先端を舌が軽く吸う。
その刺激に、びくりと身体を震わせ、目の前の景色がまぎれもなく現実だと
改めて認識する。

光太の呼吸が少し荒い、身体に触れられ、何度もそれに反応し
心からあつくなる感覚。それとともに、光太の体温・呼吸、
普段とは違うそれを感じながらも、自らの体の変化にとまどう。

触れられるたびに、しびれるような快感がはしる。
唇を何度も重ね、首筋にキスをする。
胸を手で優しくもんでみると、そこにキスをされ、唇がどんどん下へと。
「やっやっ、はずかし、、ひゃっ」
思わず両手で顔を隠すが、

「…すごい、志摩のここ…」
「ふぁ? やだ…、、やだっ、そんなの、」
光太の呼吸が大切な場所にあたる。
そして、ゆっくりと添えられた手が…、

「ん、やっ、」
思わず起きあがってそれを制しようとするが、
光太がそれを許さなかった。

にちゅ
「やっ、…ああ、」
広げられたそこは、しっとりと粘液で濡れ、
呼吸とともに、わずかに動いていた。

「志摩、、」
ちゅぴ、

「んあ、っ!! やだ、はず、か…。! あっ、ああ、」
粘膜に舌が差し込まれ、その中を何度も往復する。
じんじんとしびれた何かが志摩のナカであふれ出す。

「ふぁ、…は、…あ、あ」
ぴちゅ、ちゅ、

そこに小さな堅い突起を見つけた、光太は、舌先で押してみる。
「!?ひゃひ、!! だめっ、やっ、そ、そこ、あああ、」
ガクガクと身体が震えるほどの快感の波が志摩に押し寄せる。
思わず、光太の頭をつかみ、ふりほどこうとする。

「んっ、いてて、、志摩ちゃん。」 「あふ、う、ああ…」
「……ごめん、やりすぎた?」
「あ、、ごめんなさい、、変な、感じで、」
「うん、、」
光太に視線を向けると、自然と自分の体も見ることになる。
いろいろな場所に着いたキスの跡、そして、光太の…。

「あ、、光太くん……す……」
「え? 、…す?」
「ああ、うんうん、なんでも、、大きくてびっくりしてビクビク…」
そういいつつも、思わず釘付けになってしまう視線。
10分のブランクのせいか、興奮しきった光太のペニスは、
これ以上にないくらい、堅くなっていた。

「あ、、……、志摩…、、入れてもいいかな」
「……、え!? あ、、うん、」
「ありがとう、……志摩と1つになりたくて、我慢できない…」
「え、ぁ……うん」
恥ずかしそうにしながらも、少しだけ同意する。
光太と1つになるという事実と、ソノ行為に対する恐怖。
そして興味が入り交じっていた。

「ん…」
しばらくモゾモゾと、見えないところで動いている、光太。
起きあがろうかとも思ったとき、光太が覆い被さってきた。
「ひゃ、こうた、くん…」
ちゅ、

何かがあたる感覚。
「うっ、熱い…」
「ああ、光太くん……、、怖い…」
「しまっ、行くよ…」
ちゅく、、ちゅ

何度か、志摩の入り口を探すため、添えられた手に誘導され、
光太が当たる。
わかっていたとはいえ、少し涙目の志摩。
光太は光太の方で、かなり余裕がない。

「ん、いくね、」
「あ、あ」

ぢゅ、
「い"っ!」

ビクン! と強烈に志摩の体がこわばる。
光太のペニスが志摩の中へ一気に進入した。
なんどか激しく突き、半分ほど埋まる。

「う、、ぅ…しま、…」
「、、っ、こーた…くん…、だ、大丈夫…、、思ったほど、痛く、っ」
「最後まで、、」
志摩の呼吸が少し整う時間をおいて、強く押さえつけると、

ずゅっ
「きゃあ!!…あ、ぁ、ぁ……あ、、」
逃げ道のない志摩は、光太のソレがしっかりと埋め込まれるのを
ただ、感じることしかできなかった。

光太の本能が、一瞬、志摩の負担を忘れかける。
「うっ、ぁ、しま、 志摩…ごめん、でも、、」
「ん、ん、、あ、、こー、たくんが、いっぱい、、あ、」
涙がこぼれる。

志摩に深くキスをする。
しばらく二人は、つながったまま、その感覚に身を任せていた。


「ふっ、ぁ、、こーた、くん、いいよ、私は…」
「…うん、、僕も、もう…限界」
歯をかみしめながら、勝手に志摩の中を動き回ろうとする体を抑えるのはもはや限界だった。
暖かく、そして、強烈に締め付けてくる志摩の中。

光太は、一気に腰を引いた。
「、、…あっ、!!あっああ!!」
「っ、」
ペニス全体が信じられないほどの快感を感じ取り、
光太は思わず言葉を漏らした。

「うっ、あああっうあ、またっ、またっ」

じゅ…、ずっ…、
光太のペニスが徐々に中を強く、刺激し始める。

痛みと、なんだか分からない感覚に、どうしていいのか分からず、何度も名前を呼ぶ。
「あっあっ、こーた、あっ、く、、ひっ、あ、やっ!! うっ、ひ…」

すぐに容赦のないものとなった動きは、光太にも、もはや止められず
大切な人と一つになっているという事実と、強烈な感覚だけに支配されてゆく。

次第に込みあがってくる感覚は、限界の感覚だった。
「しまっ! すき、っ、」
「こーた、っ、ん…あ、っ」
「んっ、いくっ、志摩!!」
「あっ、あっ」


ぱしん

強く腰を打ち付けると、ガクガクとふるえる。
すぐに始まった射精が、志摩の中に打ち付ける。

「うっ、うぁ、…志摩、、志摩…」
「はぁ、はぁ、、あったかい…、光太、、ん…」
抱きしめられながら、しばらくの時、お互いを感じあった。



「…ごめん、なんだか、興奮しすぎて。乱暴に…」
「ん…、ちょっと、違う光太くんが見られて面白かったよ…」
そんな答えに、少し困りながらも苦笑する光太。
流れ出してきた体液を拭き取ると、再びどちらともなく抱きしめあい、
何度かキスをして、そのまま体温を感じていた。

「志摩、痛かった、よね…」
「…うん、聞いてたほどじゃなかった…。…光太くんのが大きくてびっくりした」
「そ、そう?」
「一つになったんだよね…、なんだか、」
「なんだか、?」
「……ちょっと、、疲れて…」
「、?」

そういうとまぶたを閉じる。

しばらくすると志摩の寝息が聞こえてきた。

「志摩ちゃん、お休み…」
小さくつぶやくと、光太も、緊張となにやらで、疲れ切ったためか、すぐに眠りに落ちた。

〜〜〜

志摩とアリサの部屋。
リンナは帰ってしまったその部屋で、一人。

「…本当に、帰ってこないし……、、」
ベッドで横になったアリサは、天井に向かって呟いた。
別に悔しいわけではないが、なんだか、…せつなかった。


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